米軍は「弾道ミサイル」 青瓦台は「放射砲」…情報に食い違い
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.28 15:32
北朝鮮が26日に発射した短距離飛翔体の種類をめぐり韓国と米国が異なる声を出している。北朝鮮情報の共有をめぐり両国間で食い違いが生じているのではという懸念が出ている。
27日の軍当局によると、北朝鮮は26日午前6時49分、江原道(カンウォンド)旗対嶺(キテリョン)一帯から東海(トンヘ、日本名・日本海)上に短距離飛翔体3発を発射した。最初と3番目の飛翔体は250キロ飛行し、2番目の飛翔体は発射直後に爆発したことが分かった。韓米間の食い違いが表れたのは、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官が発射当日の午前11時22分、書面ブリーフィングをした時だ。尹秘書官は「飛翔体は改良300ミリ放射砲(大口径多連装ロケット砲)と推定される」と明らかにした。「正確な特性と諸元については精密分析中」という但し書きを付けた。300ミリ放射砲は最大射程距離が200キロ。自ら目標物に向かうよう映像追跡装置も付けている。
しかしこれに先立ち午前8時35分、米太平洋司令部は「初期分析の結果、3発の短距離弾道ミサイル発射」と明らかにした。北朝鮮が発射した短距離飛翔体を米国はミサイル、韓国はロケットと話しているのだ。ロケットとミサイルはそれぞれ異なる武器だ。火力でミサイルが上回る。このため国連安全保障理事会は北朝鮮の弾道ミサイル開発を禁止している。しかしロケット発射は安保理制裁違反にならない。