韓経:【社説】海外も心配するサムスンの不確かな未来
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.28 11:06
李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長に重い刑が言い渡され、国内外でサムスンの将来に対する心配が膨らんでいる。創業79年目に「オーナー不在」という初めての事態を迎えたからだ。サムスンを動かしてきた「オーナー-未来戦略室-専門経営者」のうち2本の軸が消えたため、まさに「視界ゼロ」だ。未来の事業のための果敢な投資や大型M&A(企業の合併・買収)は遅れるしかない。系列会社間のシナジー効果も期待しにくい。サムスンブランドも打撃を受けることになった。サムスンの本当の危機だ。
このため海外メディアは敏感な反応を見せている。判決が言い渡された当日(25日)、朝日新聞の号外発行、CNNの生中継、通信社の速報が続いた。フィナンシャルタイムズは「サムスンのグローバル名声と長期戦略に打撃が避けられない」と指摘した。特に日本経済新聞は「今回の判決は反財閥世論を意識した側面を否定できない」とし「トップ不在が続き、大型M&A(合併・買収)や事業再編成の決断に影響が出かねない。企業イメージの悪化という痛手も被る」と冷静に診断した。