文大統領の直接民主主義論…野党「議会民主主義を無視」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.21 13:05
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が20日「対国民報告会」を行った。17日、就任100日記者会見に続く2回目の「疎通」だ。
文大統領はこの日「そのように(間接民主主義を)した結果、韓国政治がこのように後れを取っている」としながら「国民が直接民主主義を要求している」という旨の発言をした。そして、その事例としてろうそく集会と書き込みなどを挙げた。
文大統領の発言は「ろうそくの民主主義によって誕生した政府」を強調したものと言える。しかし、一部では「政治が後れを取っていると言ったのは行き過ぎた批判」という指摘もある。自由韓国党の金汀才(キム・ジョンジェ)院内報道官は「高い支持率に酔って議会民主主義すら無視しようとするのではないか」と問い詰めた。韓国外国語大学政治学科の李正姫(イ・ジョンヒ)教授は「議会民主主義が根幹になり、不足した点を直接民主主義が補うことはできるが、これが議会政治を代えたり代議制より優先されたりすれば、ややもするとポピュリズムに陥りかねない」と警告した。