<韓国殺虫剤卵>「環境認証」農場で殺虫剤検出
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.17 15:09
今回の「殺虫剤卵」事態で農林畜産食品部(農食品部)が管理する「環境認証」の素顔が表れた。農食品部によると、16日午後11時まで不適合卵確定判定を受けた農場6カ所のうち5カ所が「環境認証」農場だ。京畿道(南楊州・光州)、江原道(鉄原)、忠清南道(天安)、全羅南道(羅州)の「環境認証」農場が産卵場に殺虫剤をまいた。一般農場に分類されたところは京畿道楊州(ヤンジュ)の「シンソン2農場」だけだ。
消費者は怒った。この日、各種ポータルサイトの掲示板には「わざわざ高い『環境認証』卵を買って食べてきたのがバカらしい」というコメントがあふれた。
畜産物に「環境」という言葉を使うにはまず農薬を使ってはいけない。農食品部がまとめた「親環境農畜産物及び有機食品等の認証に関する細部実施要領改正案」には「有機合成農薬または有機合成農薬成分が含まれたものを畜舎や周辺に使用してはいけない」と規定している。どういう飼料を使うかによって「有機農」「有機畜産物」マークを付ける有機畜産卵と「無抗生剤」マークを付ける無抗生剤卵に分かれる。2つのうち有機畜産卵にはるかに厳しい基準が適用される。卵を産む鶏(産卵鶏)が食べる飼料が有機農(農薬・化学肥料・抗生剤を使用しない)で栽培されたものでなければならない。全国でわずか15カ所だけが有機畜産卵を生産する。抗生剤や成長促進剤などがない飼料で育てた鶏が産んだ無抗生剤卵は765カ所の農場で生産される。全国の産卵鶏農家1456カ所の半分ほどだ。