【社説】暴言より恐ろしい韓国政府の安易な安保認識
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.11 15:46
北朝鮮と米国が宣戦布告に近い高強度の「暴言」をやりとりしているが、それよりも不安なのは「対岸の火事」のような韓国政府の態度だ。北朝鮮は「グアム挑発」を予告してから一日で中長距離弾道ミサイル(IRBM)である「火星-12型」4基を発射してグアム周辺30~40キロメートル水域の包囲射撃を検討しているという具体的アクションプランまで出した。それでも青瓦台(チョンワデ、大統領府)側は「北朝鮮内部結束用」としながら韓半島危機説を一蹴している。
だが、北朝鮮の今回の声名は金洛兼(キム・ラクギョム)朝鮮人民軍戦略軍司令官の名義で直接発表したうえに「歴史的なグアム島周辺射撃を人民に公開する案も検討中」とまで明らかにしており、かつての日常的な脅威とは違いがあるというのが専門家たちの判断だ。それでも政府の安保認識があまりにも安易だという指摘が出ると、チョン・ウイヨン国家安保室長の主宰で昨日午後国家安保会議常任委員会(NSC)を開いた。だが、緊張を高める行為の中断を北朝鮮に呼びかけただけで、前日の対応と大きく変わらなかった。