韓経:【社説】ニンビー蔓延、わがまま天国…再生可能エネルギーは可能なのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.10 13:09
政府が脱原発を急ぎながら提示した代案が太陽光・風力のような再生可能エネルギーの拡大だ。安全性の問題のほか、経済成果の持続可能性など多くの比較点と論点が浮き彫りになっているが、この政策では非常に重要な変数一つが看過されている。深刻なニンビー(NIMBY=not in my back-yard、地域利益主義)蔓延、わがまま天国という「新韓国病」の問題だ。
漁船100余隻で数日前にまた海上デモを行った高敞・扶安の漁業関係者の海上風力団地反対がそのような事例だ。慶尚北道内の風力発電の60%を占める盈徳郡(ヨンドクグン)は最近、騒音、環境問題を理由にこれ以上は応じないと明らかにした。業界が希望する追加の60基は事実上難しくなったと地域メディアは見ている。太陽光団地に対する周辺農民の反対も強く、数十カ所で摩擦が生じているという報道もあった。
国策事業に対するニンビーや地方自治体のニント(NIMT=not in mye term、私の任期中には不可能)現象は昨日今日のことではない。これによる社会的な費用も急増している。太陽光は厳しい設置規制もある。「再生可能エネルギー比率20%」という公約を達成するには、太陽光ではソウルの面積(605平方キロメートル)の半分ほど、風力では1.9倍の莫大な敷地が必要だが、可能なのか疑問だ。