韓経:コリア・パッシング…韓国の外交が見えない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.02 09:57
北朝鮮の核問題をめぐり米国と中国が正面衝突している。米国は「北朝鮮に手を加えるべきだ」と中国に圧力を加えているが、中国は「あくまでも米国と北朝鮮の問題」と責任を転嫁している。中国の「無策傍観」の中、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)挑発の強度を高めている。最大の友好国である米国のトランプ大統領は北朝鮮のICBM級ミサイル発射後、文在寅(ムン・ジェイン)大統領ではなく安倍晋三首相と電話会談をした。
北核外交で韓国が見えない。「北核交渉テーブルに在韓米軍撤収の話も載せるべき」(キッシンジャー元米国務長官)という主張が出てくる状況で、韓国政府はいかなる外交的対応もできずにいる。文大統領は「北朝鮮問題のハンドルを握る」と述べたが、北核外交の舞台から徐々に押し出される姿だ。「コリア・パッシング」が現実になっているという懸念がが強まっている。米国のヘイリー国連大使は最近、「対話の時間は終わった」と述べたが、韓国政府は依然として南北対話路線をあきらめていない。