韓国の「脱原発代案」 LNG確保対策もなし
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.13 13:00
文在寅(ムン・ジェイン)政権が原発の代わりに輸入拡大を推進中の米国産液化天然ガス(LNG)が他の地域のLNGに比べてかなり高いと伝えられ、波紋が予想される。LNG依存と発電コスト上昇で電気料金引き上げなど国民の負担が増える可能性が高いからだ。また政府の「脱原発、脱石炭」には安定したLNG供給チャンネルの構築が必須だが、長期的な確保戦略が確立していない点も問題に指摘される。韓国は現在、日本に次いでLNGの輸入が多い。
政府の計画によると、現在全体発電量の20%水準のLNG発電比率を2030年に37%まで高める方針だが、LNG調達案は決まっていない。特に昨年のLNG輸入量の29.2%に相当する約1000万トンのLNG供給契約が2020年代半ばに満了するが、代わりの供給源を確保していないことが確認された。天然ガスは生産国と鉱区が制限的であるうえ、石油と違って現物市場の取引量がほとんどなく、長期供給契約が国際的な慣行となっている。