【グローバルアイ】日本の防波堤だった韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.11 07:46
ワシントンで特派員生活をしながら何度かあきれることがあった。その一つが、米国内の笹川平和財団のある米国人学者が2015年に書いた文章を読んだ時だ。この文章には「日本が追求する政策は、北朝鮮の核・ミサイルを最大限に統制しながら(韓半島の)現秩序を維持すること」という主張が出てくる。「分断は日本の心臓を狙った韓国の短剣を柄で折る」という言葉もある。「日本は韓半島(朝鮮半島)の安定を重要視し、韓半島で核を保有する敵対的な統一国家を恐れる」という内容もある。
核を保有した反日統一韓国とは想像力の限界を超えている。統一韓国がいったい何に使うために核を保有するのか。国際社会が核を保有した統一国家を容認するだろうか。何よりも統一韓国が日本を脅かす短剣とはどういう論理なのか。昨年末、米国務省の高官に会った席で「短剣」の話をしたところ、彼は何でもないように「いつも(日本側から)似た話が出る」と述べた。
歴史を振り返ると、満州と韓半島のすべての韓民族王朝の主力兵力は南ではなく北に向けて配置された。高句麗と中国の絶えない戦争がそうであったし、統一新羅も唐と買肖城戦闘をし、戦争に国力を総動員した。高麗も遼を相手に戦争と外交に国の運命をかけた。朝鮮の太祖・李成桂(イ・ソンゲ)は紅巾賊と納哈出の侵入を撃退した北方の猛将だった。我々の歴史で南側は常に兵力が薄かった。