【時視各角】ドイツでも解決しなかったTHAAD(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.10 13:31
20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれたドイツは新自由主義反対デモで催涙弾、火炎瓶、放水砲が乱舞した。ドイツ最大部数の日刊紙『南ドイツ新聞』と時事雑誌『シュピーゲル』のオンラインニュースには「地獄へようこそ(Welcom to hell)」と書かれたカードを持って警察と激しく衝突するデモ隊の姿が毎日ヘッドラインに登場した。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領はトランプ米大統領の次にドイツ人の関心を集めた。メディアは「文大統領、北朝鮮の崩壊を望まない」という新ベルリン宣言を大きく報道した。文大統領の訪米当時、米メディアがほとんど無関心または対北朝鮮対話主張に背を向けたのとは対照的だった。
照明を背にして今朝帰国した文大統領には時間計算書が待っている。米国議会に約束した高高度防衛ミサイル(THAAD)配備約束と中国の習近平国家主席に提示したTHAAD取り消し条件を同時に満たす時間があまり残っていないからだ。文大統領はワシントンの議会指導者に「THAADを覆す意思を持って環境影響評価をするのではという疑いは捨ててほしい。配備手続きが遅れると心配をする必要はない」(6月29日)と約束した。