韓国海外原発輸出がオールストップの危機…60年育ててきた技術はどうなるのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.07 09:33
#韓国における原子力発電の研究は、1956年文化教育部技術教育局に原子力課が設置されたことに始まる。同年、英国は世界で初めて商業用原子炉の運転を始めた。スタートは遅れたが、韓国は比較的早く原発技術を「自分のもの」にした。米国ウェスチングハウスの援助で、韓国初の商業原子力発電所である古里(コリ)1号機の運転を開始して27年経った2005年、韓国標準型原子炉(OPR1000)を完成させた。2009年には世界で5番目の原発輸出国になった。アラブ首長国連邦(UAE)に第3世代韓国標準型原子炉(APR1400)4基を計186億ドル(約2兆円)規模で建設する契約を獲得した。2004年1951万ドルだった原子力産業関連輸出は2015年には1億5063万ドルへと飛躍的に伸びた。
#韓国水力原子力(韓水原)はAPR1400の後続原発技術であるAPR+を2014年に開発した。発電容量を1500MW(メガワット)まで増やし、技術もすべて国産化した。日本の福島原発事故を教訓に、津波に備えるなど安全対策も強化した。だがAPR+は開発3年で死蔵の危機に直面している。文在寅(ムン・ジェイン)政府発足後、新規の原発建設計画が暫定的に中断されたためだ。APR+は当初、慶尚北道盈徳(キョンサンブクド・ヨンドク)に建設しようとしていた天地(仮称)1・2号機に導入される予定だった。昨年、韓水原が開発を始めた第4世代韓国標準型原子炉(IPower)の研究も存続が不透明になった。