「北朝鮮、多弾頭ICBM開発中」…事実ならTHAADで迎撃難しく
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.04 07:43
北朝鮮が2015年10月の労働党創建70周年軍事パレードで公開した火星14型(KN-14)を多弾頭大陸間弾道ミサイル(ICBM)として開発中だと、韓国政府の当局者が述べた。多弾道ミサイルは1基のミサイルに複数の弾頭を搭載する。ミサイル1発で数発を発射するのと同じ効果を得る。
中央日報が3日に入手した米国防情報弾道ミサイル分析委員会(DIBMAC)の報告書「弾道・巡航ミサイル脅威」によると、北朝鮮は計13種類の弾道ミサイルを保有している。このうち射程距離5000キロ以上のICBMはテポドン2号、火星13型(KN-08)、火星14型(KN-14)の3種類。テポドン2号は4回の試験発射をし、火星13型と火星14型は軍事パレードだけで公開された。報告書は火星14型を「液体エンジン方式の2段ミサイル」に分類した。
注目されるのは弾頭の数が「unknown(未詳)」と書かれている点だ。匿名を求めた情報消息筋は「火星14型は設計過程でロシアの多弾頭ミサイルを模倣したという情報がある」とし「火星14型が単弾頭でなく多弾頭として開発されている可能性があるというのが韓米情報当局の共同の評価」と説明した。報告書は火星14型と同じく一度も試験発射をしていない火星13型は単弾頭と記載した。火星14型の弾頭部は火星13型より周囲が大きく先が太いため、搭載空間が相対的に大きい。情報当局が多弾頭方式とみる理由の一つだ。