【時論】韓米FTA全面的再交渉の可能性はない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.03 10:48
韓米首脳会談は高高度防衛ミサイル(THAAD)問題と対北朝鮮政策に対する両国の政策共助への懸念を払拭させ、首脳間の信頼構築の土台になったという点で肯定的に評価される。共同声明に現れた「公正な貿易発展」は韓米自由貿易協定(FTA)後に深刻化した韓米貿易不均衡に対する米国の懸念を反映する。トランプ大統領は首脳会談直後に文在寅(ムン・ジェイン)大統領とともに行った共同メディア発表で、韓米FTAから5年間に米国の貿易赤字が110億ドル以上増加したという事実とともに、特に自動車と鉄鋼の貿易問題を指摘した。両国の公正な貿易関係のためには米国車の韓国輸出を増大し、韓国製鉄鋼の米国輸出が制限されるべきというのがトランプ大統領の基本認識だ。
トランプ大統領が最優先としているのは米国の雇用、特に製造業雇用の復元だ。トランプ大統領は米国で製造業雇用が失われているのが不公正な貿易のためという見方を持っている。彼は中国やドイツなど貿易黒字国が為替操作と貿易障壁の構築で米国製品の輸出を妨げ、米国への輸出を人為的に促進していると主張している。