【中央時評】トランプ氏と取り引きする「大韓民国の価値」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.28 10:23
建国以来、63回目になる韓米首脳会談。文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ米大統領の初ワシントン会合(29~30日)は韓半島(朝鮮半島)運命の分岐点と言える会合だ。北朝鮮の核保有が差し迫っている中で危機は極めて高まっている。しかも、相手は生前13回の決闘を繰り広げた、気難しい扇動家のアンドリュー・ジャクソン氏(7代)以来、どこに跳ねるか分からないラクビーボールのような米大統領だ。あまり相性が合わない彼と向かい合って韓半島の平和と未来を粘り強く説得しなければならない文大統領の負担も少なくないだろう。
トランプ氏は商売人だ。土地・建物とその不動産の未来価値を見る目が大したものだ。大きな取引で利益を設けることに通達している彼を「ビッグシンキング(Big Thinking)」と表現して誇示してきた。トランプ氏が成功の象徴とするニューヨーク・マンハッタンのグランドハイアットホテルは1970年代末、スラム街のみすぼらしいコモドホテルを買って再開発したものだ。彼の父は「そのホテルを買うのは沈没したタイタニック号のチケットを買うこと」と引き止めた。だが、トランプ氏の目に入ったのはホテルのそばにある地下鉄の駅から身ぎれいな通勤者数千人が毎日のようにあふれている光景だった。ホテルの未来に彼は思い切ってベッティングした。赤字だらけのそのホテルは年間3000万ドル(約33億6000万円)の営業利益を出したマンハッタンの名所に様変わりした。