【社説】平昌南北単一チーム、感動の次の「計算書」も確認を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.26 16:22
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が一昨日、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)で南北単一チームの構成と同時入場、北朝鮮応援団の派遣を提案したことはスポーツ交流で南北関係の雪解けを図ろうとする意志を示したものとして評価することができる。文大統領はこの日、世界テコンドー選手権大会開幕式祝辞で「初めて南北単一チームを構成して最高の成績を収めた1991年世界卓球選手権大会と世界青少年サッカー大会の栄光を平昌冬季五輪でもう一度見たい」と提案した。
文大統領が平昌五輪をわずか7カ月後に控えた時点でこのような提案をしたことは、北朝鮮の核・ミサイル挑発で直接的な南北交流が難しい状況で、北朝鮮との接触面をどうにかして広げようとする布石と見ることができる。緊張が張り詰めている国防・安保分野や国際制裁で手を出すことができない困難な経済分野に先立ち、相対的に負担が少ないスポーツからかんぬきを開いて、南北対話の範囲を徐々に拡大していこうという意図が垣間見れる。今回の提案は、以前の政権よりも南北関係改善にさらに積極的に動いていくという意思表示として見ることができる。今月12日、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長に会って南北・日本・中国が共同開催する2030年北東アジアワールドカップを提案したのも同じ脈絡だ。都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光部長官が今月20日の記者会見で「南北女子アイスホッケー単一チームの構成と北朝鮮馬の息嶺(マシクリョン)スキー場の活用方案を構想中」と明らかにしたのも同じだ。