韓経:【コラム】THAAD報復より恐ろしいこと=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.20 09:57
韓国全域で1万ウォン(約1000円)で販売されている製品Aがあるとしよう。京畿道坡州(パジュ)テクノバレーのあるスタートアップ(新生ベンチャー企業)がAよりやや優れた性能を持つ製品を同じコストで生産できる方法を見つけた。ところがAは韓国で年間およそ10万個売れる。このスタートアップ経営者は新しい改善案を現物として作り出す時の費用と、この現物で得ることになる収益を比較するだろう。完ぺきに市場を掌握できるとしても、もともとパイが小さい市場ならこの「小さな革新」は現実化しない可能性が高い。
Aが年間100万個売れる市場ならどうなるだろうか。小さな革新で期待できる成功報酬ははるかに大きくなるうえ、生産コストは規模の経済のおかげで減る。この後発走者は新製品を出す可能性が高い。市場のサイズの効果だ。市場を揺さぶるほどの成功神話が築かれるなら、より多くのスタートアップが一攫千金を狙って飛び込むはずであり、市場は革新の熱気で満たされる。