韓国初の劇場アニメ『ホン・ギルドン』制作したシン・ドンホン氏が死去
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.07 13:12
韓国初の劇場用長編アニメーション『ホン・ギルドン』(1967年)を演出した漫画家のシン・ドンホン氏が6日午前、亡くなった。90歳。弟でやはり漫画家だった故シン・ドンウ氏(1936~94)と共に1950~1970年代の韓国漫画・アニメ界の礎を築いた人物だ。韓国アニメーション学会は『ホン・ギルドン』誕生40周年を迎えた2007年、『シン・ドンホン賞』を制定した。
1927年、咸鏡北道会寧(ハムギョンブクド・フェリョン)で生まれた故人は、ソウル大建築学科在学時代、ソウル明洞(ミョンドン)で肖像画を描いて売っていた時、時事漫画『コジュブ』を連載していた漫画家の金龍煥(キム・ヨンファン)氏と出会ったことがきっかけで漫画の勉強を始めた。1947年漫画『スティーブの冒険』でデビューした後、時事漫評、明朗漫画などジャンルを越えて多方面で漫画を描いた。主要日刊紙や雑誌連載を経て、1950年代後半にディズニーアニメ『ピーターパン』をはじめ海外アニメが韓国に入ってきてヒットを飛ばすようになると、海外専門書籍などを読んでアニメ制作を独学で手がけるようになった。その後、アニメ技法を使った眞露焼酎広告など、数多くのアニメ広告を制作した。シン・ドンホン・プロダクションを設立し、広告制作者としても活躍した。