現代自動車、中国市場専門の自動車デザイナーを迎え入れ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.07 09:44
現代(ヒョンデ)自動車が海外の有名自動車デザイナーをまた迎え入れた。現代自動車はフォルクスワーゲン中国デザイン総括のサイモン・ロースビー氏を現代自動車中国技術研究所中国デザイン担当常務として迎え入れたと6日に発表した。
今月中旬から現代自動車に合流するサイモン・ロースビー常務は「中国通」の自動車デザイナーだ。2008年から今年までフォルクスワーゲングループの中国デザインを総括した。「サンタナ」「ニュ-・ラビーダ」、中国型「パサート」などフォルクスワーゲンが中国専用に開発し発売したモデルはすべて彼の手を経た。
「ラマンド」「フィデオン」「NMC」「CクーペGTE」など、フォルクスワーゲンが中国専用にデザインを修正して出した量産車もロースビー常務がデザインを総括した。フォルクスワーゲンのグローバル生産モデルも中国で販売する時にはロースビー常務がデザインを修正した。
ロースビー常務が在職していた昨年のフォルクスワーゲングループは中国市場でトヨタ自動車を抜き初めて販売台数1位の自動車メーカーとなった。
こうした経験を生かしてロースビー常務は現代自動車が中国で販売する車両のデザイン戦略を策定する役割を担う。現代自動車が中国現地戦略モデルを発売する時に中国の消費者の好みに適合したデザインを開発し、現代自動車グループ中国技術研究所のデザイナーを確保・育成する役割も担当する予定だ。
中国は現代自動車グループが車を最も多く販売する市場だ。だが中国政府がいわゆる高高度防衛ミサイル(THAAD)報復を始めた3月以降に中国市場での販売台数は急減した。3~5月の販売台数は月別で昨年よりそれぞれ52~65%減った。
ロースビー氏の招聘は中国の消費者の好みに適合したデザインを出し販売不振を挽回しようとする戦略と解説される。現代・起亜自動車は昨年中国で179万2000台を販売し5位となった。
英国人であるロースビー常務は1991年にロールスロイスで自動車デザインを始めた。「皇帝の自動車」と呼ばれたロールスロイス「シルバーセラフ」の車両デザインプロジェクトに参加した。過去にベントレーがロールスロイスの子会社だった時期にロースビー常務は30代初めの年齢でベントレーの選任デザイナーに起用され話題を集めた。ベントレーでは「コンチネンタルGT」第1世代のデザインを主導し、ベントレーがフォルクスワーゲングループに編入された以降の2001年からドイツのフォルクスワーゲン本社でデザイン戦略をまとめてきた。
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