【コラム】どの時期よりも良好な日中関係…韓国、外交をうまくやるべし
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.06 15:54
韓日中の北東アジア3カ国の中で最も関係が良好なのは日中だ。北京外交官の間で冗談のよう広まっている話だが、最近の動向を見ると冗談だけでもなさそうだ。楊潔チ中国国務委員が先週、日本を訪問した。今回で4度目となる谷内正太郎・国家安全保障局長との戦略対話は5時間にわたって行われた。日中間の高官対話チャネルは維持してきた反面、楊委員と青瓦台(チョンワデ、大統領府)安保室長との戦略対話は朴槿恵(パク・クネ)政府の時にたった一度開かれたきりだ。
最近の日中関係と韓中関係を比較することができる事件がもうひとつあった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の特使として訪中した李海チャン(イ・ヘチャン)元首相と習近平主席の会談時にマナー欠礼問題が取り沙汰された。誰か見ても習主席が上席に座り、下の人を連れて会議を主宰するような様子だった。韓国側関係者は「実務的に多くの対話をするための配置だったようだ」と釈明した。
遠く5年前の特使と比較するべくもない。習主席は李特使に会う3日前、日本の二階俊博自民党幹事長にも会った。一帯一路首脳フォーラムに参加するために訪中した二階氏も、安倍首相の親書を携えた事実上の特使だった。当時の写真を見ると、長テーブルをはさんで習主席と二階氏が向かい合って座り、その左右に両側の付き添いが座った。上下の区別がない「会談セッティング」だった。そうしたマナーを3日のうちに習主席が下の人々に訓示するようなかたちの「会議セッティング」に変えたのは、本当に偶然や失敗、あるいは実務対話をたくさんしようとする配慮だったのだろうか。