【コラム】「Jノミクス」に科学技術革新の追加を=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.19 14:44
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の経済政策である「Jノミクス」は名前のイニシャル「J」を冠しているだけに、国政哲学をそれだけ忠実に反映していると言えるだろう。「人中心の経済成長」を打ち出しているのが特徴だという。人に対する投資を増やせば個人競争力が高まり、これは雇用創出につながって各家庭の所得が上がるという論理だ。教育・保育・医療の支援を増やして人に対する投資を強化するという内容だ。財閥を改革して大企業の不公正行為を規制し、雇用創出と中小企業の成長基盤を提供するという。財政を投じて公共部門の雇用を81万件を作るという公約も掲げている。成長から疎外された人を配慮するのに一役買うだろう。
このような公約を守るには経済がこれを支えなければならない。経済の躍動性向上は最善の雇用対策でもある。だが、韓国経済成長率は通貨危機以降、5年ごとに1%ずつ落ちて昨年は2.7%にとどまった。ことしも2%台から脱するのは難しいという見通しだ。このまま行けば、文在寅政府の任期中、成長エンジンが止まって0%成長時代を迎えかねない。沼に落ちた韓国経済を再生させるという切迫感を文大統領の経済政策に加えなければならない理由だ。