【時視各角】Jノミクスが成功するためには=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.12 09:45
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の経済哲学「J(ジェイ)ノミクス」は実体がまだ明らかになっていない。所得主導成長、大きな政府、大きな暮らし…。おおまかにはこのように描かれるが「どのように」に関しては所々歯が欠けている。大統領の経済公約をまとめた西江(ソガン)大学のキム・クァンドゥ客員教授は「人に対する投資が核心」と話すが、つかみどころがないのは同様だ。選挙キャンプ関係者は投票直前までも「具体的な財源用意の方案や成長戦略は保留した」と話していた。補欠選挙であるため異見を調整する時間が十分でなかったうえ、ともすると有権者の気持ちが離れることが懸念されたということだ。大統領職業務引継ぎ委員会の代わりに作られる国家企画委員会がこのような点を100日間調整する計画だという。言い替えれば、まだJノミクスの骨格を整える時間があるという話だ。
今のような時、ハーバード大学のマーティン・フェルドシュタイン客員教授がことし初めに全米経済研究所(NBER)に掲載した論文「なぜ米国は他の(同様の規模の)国より裕福なのか」の一読をお薦めする。ハーバード・ビジネスレビューは先月、この論文を要約した記事を掲載した。フェルドシュタイン教授が挙げた理由は10項目だ。