山火事が家の前まで迫っても…国民安全処、警報メッセージ送らず=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.08 15:37
「山火事が家の前に迫ってきたが、緊急警報メッセージは一つも受けなかった」。
7日午前、江原道江陵市城山面観音里で会った住民は緊急警報の文字メッセージを受けることができず、避難の準備ができなかったと述べ、一斉に怒りを表した。山火事被害が最も大きかった観音里の住民チョン・ドンソンさん(59)は「普段は雪や雨が降るというようなメッセージも送られてくるが、いざ命を脅かす被害が発生した時はいかなる案内もなかった」とし「人命被害がなかったのは住民たちがお互い山火事を知らせ合ったため」と伝えた。
このように江原道江陵三陟(サムチョク)と慶尚北道尚州(サンジュ)などで大きな山火事が発生したが、国民安全処の災難安全システムは沈黙していた。安全処は旅客船セウォル号沈没事件後、安全のコントロールタワーの役割を担うために2014年11月に開設されたが、昨年の慶州(キョンジュ)地震に続き今回の山火事でも警報メッセージを送ることができなかった。