【グローバルフォーカス】第19代韓国大統領に待ち構えている挑戦(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.21 13:38
1974年8月9日、リチャード・ニクソン大統領の辞任書簡が国務長官に伝えられてから30分後、ジェラルド・フォードが米国の38人目の大統領に就任した。ホワイトハウスのイーストルームでフォードは次のように述べた。「私たちの長い悪夢は終わった」。有名な言葉だ。
5月9日に新しい大統領を選ぶ韓国人も同じような気持ちだろう。新聞のヘッドラインを飾り、国中を飲み込んだ政治的な危機が数カ月ぶりに終わるのだ。だが、一つの悪夢は終わったが新たな悪夢が始まるかもしれない。第19代韓国大統領は歴史上最も難しい戦略・外交環境と対抗しなければならない。
その最たる挑戦はソウルに新たな行政府が入った後に悪化する北朝鮮の核兵器・ミサイル脅威だ。米戦略国際問題研究所(CSIS)の「38度線を越えて(BeyondParallel.CSIS.org)」プロジェクトは韓国の選挙と北朝鮮の挑発間の相関関係を把握するためにデータベースを構築した。われわれが発見したのは、金正恩(キム・ジョンウン)時代の北朝鮮が韓国の選挙日から平均でプラスマイナス(±)7日以内に挑発を強行しているという点だ。金正日(キム・ジョンイル)時代には北朝鮮の挑発が±11週以内に発生した。したがって、誰が5月9日に当選しようとも、一段と高まった北朝鮮の好戦性といやおうなく対面することになるだろう。