【コラム】空母とミサイルの間、韓国はない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.18 09:19
1876年正月、倭の艦隊が江華島(カンファド)に押し寄せた。朝鮮の朝廷はそれが何かわからなかった。「黒い煙を吐いて汽船が一列縦隊で上がっていきました。雁のように速く、まもなく視野から消えました」。哨兵の報告を受けて朝廷は慌てふためいた。韓半島(朝鮮半島)の運命はこうして始まり、いままでもそうだった。
サクラの花が咲く季節に人間が作ったあらゆる光り物が韓半島に集結した。第3艦隊の主力である原子力空母カール・ビンソンはトランプ米大統領の最後通告を待ちながら南シナ海に停泊し、グアムと沖縄の空軍基地には戦闘機と戦闘爆撃機が発進命令を待っている。先週末には無敵空母ニミッツが追加投入された。日本は調子が出てきた。北朝鮮の核の恐怖をこの機にぬぐおうとするように先端火力を韓半島に合わせた。
習近平中国国家主席は空母遼寧に警戒態勢を発令し、西海上に潜水艦20隻余りを展開させた。ロシアが黙っているだろうか。プーチン大統領は東海(日本名・日本海)を巡航する海軍偵察船の監視領域を太平洋に拡張した。春風に解氷したウラジオストク港のいざよう波に乗り戦艦が同時に揺れる。4大軍事大国の火点が狙ったのは韓半島の心臓部、北朝鮮は太陽節のパレードを見せつけるように終わらせた夕方にミサイル1発を打ち上げた。災害を自ら招くそいつが不発でようやく一息ついた。わざとそうしたのか、本当に不発だったか迷ったトランプは攻撃ボタンを押すかを苦悩中のところに肝心の韓国はない。これが問題だ。