【社説】戦争説まで飛び交う韓半島の安保不安
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.11 09:19
4月戦争説が飛び交いながら安保不安が増幅しつつある。金日成(キム・イルソン)生誕日(4月15日)と北朝鮮軍創建日(25日)を控えて北朝鮮の6回目の核実験およびミサイル挑発の可能性とあわせて米国の北朝鮮爆撃説が頭をもたげているためだ。現在の状況も普通ではない。オーストラリアに向かおうとしていた米国空母「カール・ビンソン」が韓半島(朝鮮半島)に移動中だ。先月の韓米合同訓練に参加した後、シンガポールに行ったカール・ビンソンが戻ってくるのは異例だ。米太平洋司令部は、グアムのアンダーソン空軍基地にあった高高度無人偵察機グローバルホーク(RQ-4)5機を来月から6カ月間、日本の横田基地に前進配備することにした。
先週からインターネットやSNS上に「27日北爆説」がひっきりなしに出回っている。これには米国NBC放送『NIGHTLY NEWS』の看板アンカーであるレスター・ホルトが今月2~4日、烏山(オサン)基地と非武装地帯(DMZ)等から生放送を行ったことが一因だ。米国の有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルはカール・ビンソンの移動を昨日付1面トップ記事で掲載した。韓国よりも海外のほうが韓半島の安保状況を深刻に受け止めているということだ。このような流れは米中首脳会談直後、レックス・ティラーソン米国務長官が「中国がわれわれと協力できないなら、独自の計画を立案する準備ができている」と明らかにしてさらにそのような傾向が強くなっている。首脳会談中に行われた米国のシリア空襲が北朝鮮を狙った多目的用と解説したことも北爆説をあおっている。