【中央時評】韓国大統領選候補が忘れていること(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.31 16:36
大統領選候補の輪郭が具体化しながら舞台の上では連日熱を帯びているが、舞台の外にある市民にも熱い関心が広がっているというには、まだ時期尚早のようだ。物事を批判的に考える習慣のためというよりは、民主主義の2本-制度圏政治と市民政治-の間に一抹の乖離感が少しずつ大きくなっているという気がするためだ。
舞台を主導する大統領選候補らと今の早期大統領選を誕生させた市民政治の間にある乖離感は2カ所で明らかに現れている。最初に、自由韓国党・正しい政党、さらに国民の党、共に民主党まで飛び込む候補間合従連衡の議論で市民ははっきりと排除されている。第二に、柔軟勤務制〔文在寅(ムン・ジェイン)氏〕、若者の雇用保障〔安哲秀(アン・チョルス)氏〕、全国民の安息年制〔安熙正(アン・ヒジョン)氏〕などによるバラ色の公約があふれているが、ろうそくの市民が熱望していた「応答せよ2017民主主義」に対する候補らの応答はただ消極的でかつ中途はんぱなものだ。