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セウォル号3年<上>変わらない韓国の安全不感症(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.27 08:39
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高速道路では乱暴運転が相変わらず多い。都心ではスマートフォンを見ながら歩行する人が目立つ。安全教育は実習ではなく説明が中心の形式的なものに終わる。中央日報取材チームが23日、セウォル号の引き揚げをきっかけに大韓民国の安全実態を点検した結果だ。旅客船「セウォル号」沈没事故から約3年間、4人以上が死亡した「生活の中の小さなセウォル号事故」だけでも11件発生し、96人が死亡・行方不明になった。

セウォル号が1072日ぶりに水面上に引き揚げられた翌日の24日午後2時10分ごろ、高速道路安全実態を点検するためにソウル-春川(チュンチョン)高速道路松山(ソンサン)トンネル(京畿道加平郡松山里)付近に行った。第2車線を走っていた乗用車1台が前の車を追い越すために突然、第1車線に車線変更した。この車はまた前の車を避けて第2車線に移った。江原(カンウォン)地方警察庁高速道路巡察隊7地区隊のチョン・ムンス警士(43)は「トンネルの中で車線変更するのは周囲の運転手の命まで脅かす行為」とし「衝突すれば丸い壁面のため車が転覆する可能性がある」と話した。

 
覆面パトカーがサイレンを鳴らして交通法規違反を知らせると、摘発されたパクさん(34、女性)は「次から注意します」と話した。車の中をのぞいた警察は驚いた。後部座席に設置されたカーシートに2人の子どもが乗っていたが、1人は安全ベルトもしていなかったからだ。警察が理由を尋ねると、パクさんは「ひどく泣くのでしばらくベルトを外しておいた」と答えた。パクさんには罰点15点、過怠金6万ウォン(約6000円)が科された。

チョン警士は「取り締まりをしてみると誤った運転習慣が身についている運転手が多い」と語った。この日、ソウル-春川高速道路の131キロ区間で警察は同じ違法行為を3回以上犯した運転手の取り締まりをした。2時間に6人が摘発され、罰点と罰金処分を受けた。

居眠り運転による危ない状況も目撃された。この日午後2時40分ごろ北方1トンネル(江原道洪川郡城東里)では、突然左右に行ったり来たりする車があった。覆面パトカーのサイレンに驚いて道路脇に車を止めた40代の男性は「朝方まで仕事をして家に帰るところだったが、うとうとしてしまった」と居眠り運転を認めた。

乱暴運転もあちこちで摘発された。速度違反取り締まりカメラの前で速度を落とさずカメラを避けて車線変更する車もあった。25日午前10時ごろ、京畿道利川市戸法面の嶺東(ヨンドン)高速道路では、違反車両取り締まりのために道路脇に停車中だった覆面パトカーに11トン貨物車が突っ込んだ。この事故で警察2人と貨物車の運転手が負傷して近くの病院に運ばれた。事故当時、覆面パトカーは全焼した。

警察庁の交通事故統計法規違反別交通事故現況によると、スピード違反や乱暴運転など運転手の法規違反による事故件数は2014年22万3552件、2015年23万2035件、昨年22万917件と、毎年22万件以上も発生している。法規違反が減っていないのだ。

イ・スイル現代海上交通気候環境研究所博士は「事故予防のためには正しい運転習慣の形成が最も重要」とし「初歩時期の安全運転教育を強化し、罰金など法的責任を強化する案を推進する必要がある」と述べた。


セウォル号3年<上>変わらない韓国の安全不感症(2)

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    セウォル号3年<上>変わらない韓国の安全不感症(1)

    2017.03.27 08:39
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    嶺東(ヨンドン)高速道路でトラックが道路脇に停車中の覆面パトカーに衝突した。(利川消防署)
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