【社説】水面上に姿を現したセウォル号、疑惑は払拭して痛みは癒されるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.24 11:06
忍耐と苦痛の時間は長かった。1073日がかかった。冷たくて暗い44メートル下の海の中で横になっていた船体は黄金色に錆がついた惨憺たる姿だった。引き揚げ作業を見守っていた遺族は号泣した。国民の心も痛かった。搭乗者304人〔檀園(ダンウォン)高校の生徒266人を含む)が亡くなったセウォル号が再び水面上に上がってきた昨日、大韓民国の一日はそのように過ぎていった。2014年4月16日、全南珍島郡(チョンナム・チンドグン)の孟骨(メンゴル)水道に沈没して3年、引き揚げを推進して702日ぶりのことだ。
海洋水産部は、セウォル号を水面上13メートルまで引き揚げて24日の小潮期まで反潜水式船舶に移す予定だ。作業が順調に行われれば、セウォル号は来月5日を前後に木浦(モクポ)新港に移される。長さ145メートル、高さメートル、幅22メートルの巨大な船体であるだけに、最後まで安全に引き揚げをしなければならないだろう。