【コラム】恐韓症は知らないが公安だけは信じる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.20 15:18
「霊長類の子はただ3つの対象に恐怖を持って生まれるようだと報告した。墜落、蛇、闇がその3つだ。…(中略)…蛇に対する恐怖は先祖代々哺乳類のライバルだったは虫類に対する恐怖を反映すると見ることができる」。
米国天文学者カール・セーガン(1934-96)の78年のピューリッツァー賞受賞作『エデンの恐竜 知能の源流をたずねて』の172ページに出てくる部分だ。人間が蛇を恐れるのは先祖だった哺乳類が捕食者であるは虫類に長い間追われながら恐怖が脳裏に刻まれたためというものだ。進化心理学に基づいた主張だ。
スポーツにも似た現象がある。同じ相手に長期間にわたり負けていれば恐怖心が生じる。中国男子サッカーが韓国を恐れる現象、いわゆる「恐韓症」がその例だ。中国は韓国とAマッチ(成人男性代表チーム間の競技)で1勝18敗12分けと絶対劣勢だ。昨年9月の2018ロシアワールドカップ(W杯)アジア最終予選のソウル遠征試合でも中国は韓国に2-3で敗れた。中国は23日、韓国を中国長沙に呼んでホーム試合を行う。中国は大韓サッカー協会が要請したチャーター機の運航を許可しなかった。韓国のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備に対する報復という分析だが、内心はサッカー韓国代表を疲れさせるためではないだろうか。そのように恐韓症から脱出しようとするのは誤算だ。診断と処方が間違っているからだ。恐怖の対象は外部にあっても、その原因は内部にある場合が多い。