韓経:【コラム】韓国の経済危機不感症
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.17 13:36
地下鉄の非常電話でいたずらをする息子を見た母親。「それでいたずらをしたらどうなるのか。お前はオオカミ少年の話を知らないのか」と叱る。すると息子は「オオカミ少年でなく羊飼い少年。オオカミ少年は俳優ソン・ジュンギ」と言い返す。腹が立った母親は「それでいたずらをしたら、あとで本当に必要な時に人が来ると思う、来ないと思う」と問い返す。しかし息子は何気ない表情でこのように言う。「来るでしょう。来なければどうなるのか」。この言葉に一緒に乗っていた乗客と母親の吹き出す。先日オンライン掲示板にあった息子を叱るのに失敗した母親の話だ。
大統領が罷免された後、韓国の将来を心配する外国人が多い。この6カ月間に国民が経験した苦痛と犠牲は大きかったが、より良い未来に進むべき道なら避けられないのではという慰めの言葉も多かった。
しかし最近の韓国の経済状況は厳しい。THAAD(高高度防衛ミサイル)配備に対する中国の稚拙だが徹底的な報復、トランプ米大統領の露骨な自国優先主義、北朝鮮の6回目の核実験の可能性、米国の為替報告書発表、大宇造船の社債満期を根拠に浮上した4月危機説にいたるまで、韓国経済は四面楚歌状況であるからだ。さらに米連邦準備制度理事会(FRB)が15日(現地時間)に利上げし、予想より速いペースで金利上昇圧力が高まり、国内の消費余力が減る可能性がさらに高まった。