「THAAD余波」中国語「ハオ!」の消えた慶北…安東・河回村さえ中国人「ぱったり」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.17 11:16
「ハオ!ハオ!」慶尚北道安東市(キョンサンブクド・アンドンシ)の河回村(ハフェマウル)を訪れるとよく耳にした中国語だ。「良い」という意味だ。韓国独特の姿が生きている河回村は韓国を訪れた中国人観光客には必須のコースだった。ユネスコ世界文化遺産に指定された慶州(キョンジュ)歴史地区や良洞村(ヤンドンマウル)、仏国寺(プルグクサ)も人気の高い観光名所だ。過去1年間に慶尚北道を訪問した中国人は17万5000人余り。だが、今年これらの名所には中国人の訪問が突然途絶えた。中国政府が高高度ミサイル防御(THAAD)体系を配備した韓国に「観光報復」を加えたからだ。最近慶尚北道は中国安徽省に設置しようとしていた慶北広報事務所の設立計画を暫定中断した。来月、中国の山西省西安市で500人余りを集めて開く予定だった修学旅行広報説明会も中断した。中国側が説明会開催自体を拒否したためだ。
このように自治団体の観光客誘致活動の中断、団体観光客はもちろん個人観光客までTHAADにより情勢を気にしているため大邱(テグ)慶尚旅行道で中国人をなかなか見難い。THAADが配備される慶尚北道星州郡(ソンジュグン)が同じ生活圏に含まれている点も中国人の足が遠のくのに一役買っている。星州郡は慶尚北道高霊郡(コリョングン)と隣接している。大邱・達西区城西(タルソグ・ソンソ)地域には車で30分余りで到着する。