<インタビュー>「サムスン電子・現代車も東芝・シャープのように一発で倒れる可能性がある」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.17 10:04
日本企業の東芝とシャープの没落は衝撃的だ。日本で他の企業が軒並み崩壊しても最後まで生き残るだろうと言われていた超一流企業だったからだ。田中製作所から出発して日本製1号製品を相次いで出し、142年の歴史を持つ東芝は原電事業にベッティングして会計不正が摘発されて没落の危機に陥った。105年の長寿企業シャープも液晶分野で世界的な基礎固有技術を有するが投資失敗で外国資本に移った。問題は10年ほどの時差を持って日本経済の後を追いかける韓国企業にとって東芝・シャープの没落は他人事でないという点だ。長きにわたって日本企業興亡史を研究してきたソウル大学日本研究所のキム・ヒョンチョル所長(55)に会い、韓国企業に投げかける教訓と対策を聞いてみた。
――日本の看板企業が、なぜこのようなことになったのか。
「日本の『失われた20年』から理解する必要がある。不動産と株式バブルで経済が崩壊し、これが金融を経て最終的には製造業にまで影響を与える過程が20年にわかり進んだが、その間に限界企業が倒れていった。例えば、電子企業だけでもサンヨーが倒れ、ソニーも崩壊していく淘汰過程があった。この過程でシャープ・東芝は生き残った企業だが、更に二分化された。パナソニックとシャープ、東芝と日立は生存企業の中で対比された企業だった。パナソニックは再び復活して、シャープは結局売られていった。瀕死状態に陥った日立は復活中で、生き残ると予想された東芝は生死の境をさまよっている」