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旧日本軍による慰安婦を描いた映画『鬼郷』見た日本人観客ら、涙流して「申し訳ない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.16 09:25
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先月末、京畿道広州(キョンギド・クァンジュ)にある慰安婦被害者の福祉施設である「ナムヌの家」に約660万ウォン(約66万円2000円)の寄付金が伝えられた。

海外在住韓国人と外国人の真心が込められたということから金額とは関係なく、とても意味深い支援金だった。円貨30万円、米貨幣941ドル(約10万6000円)、ユーロ貨幣1150ユーロ(約14万円)など全世界から集まった支援金を慰安婦被害者に伝えた人は、慰安婦を題材にした映画『鬼郷』を手掛けたチョ・ジョンレ監督(44)だった。彼と製作スタッフは昨年7月、ナムヌの家に映画の収益金2億ウォンを寄付したことがある。

 
『鬼郷』は植民地時代に旧日本軍よって慰安婦として連行された少女らの悲劇を描いた映画で、昨年2月上映して358万人の観客を集め、意味のあるヒットをした。チョ監督をはじめとする製作スタッフはその後、海外在住韓国人と各国市民の要請により、日本や中国、米国、ドイツ、英国、フランス、インド、オーストラリアなど10カ国55都市で巡回上映を行った。

数多くの海外在住韓国人と各国市民が映画を見た後、慰安婦問題に深く共感して自主的に募金を行った。現在まで『鬼郷』の上映回数は10万回に近い。チョ監督は20万回上映を目標に、海外巡回上映を継続すると話した。20万人に達する慰安婦被害者の霊を慰めるという趣旨でそのような目標を決めた。

「巡回上映が続きながら海外在住韓国人より現地人の観客がもっと多くなっている。映画を見た後、慰安婦問題がナチによって強行されたホロコースト並みの戦争犯罪とし、憤りを覚える方々が多い。毎度、映画館で涙を流す方が多い。昨年末、大阪・神戸上映会では多くの日本人観客が『本当に申し訳ない』と話した。『少女像を撤去しろ』との日本政府の態度に腹が立つ』という反応もあった」

チョ監督は光復節(解放記念日)である8月15日公開を目標に『鬼郷』の製作過程を映したドキュメンタリー『鬼郷Part2.少女の話』(仮題)を手掛けている。製作が失敗に終わるところだった『鬼郷』が7万5000人余りの市民の後援に支えられて作られるまで、14年の過程を盛り込む。映画で見せられなかった未公開映像、慰安婦被害者の証言、市民の後援、海外上映会の反応などが改めて公開される。現在、編集作業に没頭している彼は、必ず撮りたかったエンディング場面をドキュメンタリーに入れるつもりだと伝えた。

「ドキュメンタリーをよく作って国際的なドキュメンタリー映画祭に出すつもりだ。そうすると、慰安婦の惨状がもう一度全世界に知らされることになるから。『鬼郷』も海外上映を継続する計画だ。昨年、無理をして激しい頭痛や麻ひ症状もあったが、慰安婦問題が解決されるまでこのことをやめるわけにはいかない」

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    チョ・ジョンレ監督。
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