韓国、未熟だったTHAAD配備外交
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.06 10:34
中国生活20余年目のチョンさんは韓中両国の企業・政府・公共機関をつなぐコンサルティング会社を経営している。チョンさんは1日、北京のある中央省庁を訪れた。長期にわたり進めてきた韓国の保健医療管理システムを土台とするコンサルティング契約を締めくくるためだった。しかしチョンさんに会った幹部は「今の雰囲気では何もできないので次に連絡する時まで待ってほしい」と伝えた。当初その幹部から先に連絡があったため出張することになったが、直前に発生した高高度ミサイル防衛(THAAD)体系敷地契約後に雰囲気が変わったのだ。チョンさんは「私だけでなく韓国と中国を行き来しながら事業をする人たちはみんな同じ悩みを抱いている」とし「韓国政府もこれという解決法がないのでもどかしさを感じる」と語った。
中国のTHAAD報復は産業別には観光と韓流コンテンツ分野、企業別には敷地提供契約を締結したロッテグループに集中している。中国で市場シェアが高い韓国産化粧品などがターゲットになるかもしれないという懸念が出ているが、現在のところ特に報復措置はない。「少なくとも貿易分野で目に見える不利益はない」というのが駐中大使館担当者の説明だ。しかし今後もそうだろうと楽観する人はいない。