【社説】中国のTHAAD横暴、論理と戦略で堂々と対応しなくては=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.03.05 13:11
高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に対する中国の対応が度を超えている。ゴルフ場をTHAAD用地に提供したロッテグループを狙った各種報復措置は言うまでもなく、旅行会社を通じた中国人の韓国観光を事実上全面禁止する非常識な措置まで取った。対中依存度が高い韓国企業を対象に無差別的な「THAAD報復」に出た格好だ。
中国の乱暴な対応は昨年THAAD配備決定が下される時から予想されたことだ。韓米がTHAAD配備に合意したことを契機に中国内の韓流拡散を制限する限韓令が出され、各種規定を理由に韓国企業の現地活動を規制し始めた。また、政府の立場を代弁する報道機関を動員してTHAAD配備に対する中国国内反対世論を高めさせてきた。今回は公式文書ではなく口頭措置を通じて民間人の韓国観光を統制する幼稚な手法まで見せた。年間800万人に達する中国人観光客が今回の措置で急減することになれば旅行会社と免税店、ホテルと飲食店など韓国国内の関連業界と従事者が直撃弾を受ける見通しだ。実際にTHAADが配備される段階に達すれば圧迫がさらに強まることは明らかだ。