【時論】皆が国を心配する愛国者だ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.01 16:37
かつて経験したことのない最も危険な国家危機状況だ。一つ目、国論がひどく分裂しているだけでなく、収拾したりまとめることができるリーダーシップが見えない。二つ目、国内外の状況がいつよりも良くない。三つ目、耐えて努力すれば克服できるという信頼までが根本から揺れている。韓国戦争(朝鮮戦争)の時も、4・19学生革命、5・16軍事クーデター、5・18光州事件の時も、幾度の政変と通貨・金融危機の時も、我々は希望を捨てなかった。上の3つの悪条件のうち少なくとも一つはそうではないと信じたからだ。しかし今回は違う。今回は違うという事実さえも認めようとしない指導層の安易な態度と処方のため、さらに絶望的であり不安だ。
憲法裁判所の最終弁論は一昨日、特別検察官の捜査は昨日終了し、今日は98回目を迎える三一節(独立運動記念日)だ。己未精神を見習うなら何かが終結され、整理され、決着しなければならないが、98年前とは違ってずたずたになった状況だ。過酷な侵奪政治の銃刀に対抗して体当たりで、太極旗とたいまつで抵抗した先祖に恥ずかしい。光化門(クァンファムン)広場とソウル広場で2つの勢力の憎悪と敵がい心が空高く噴出する。一触即発の状況だ。わずか6カ月前には誰も予想できなかった民族大分裂の現場になってしまった。