原発で損失拡大の東芝、半導体部門の経営権も売却(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.16 09:54
日本の財界17位の東芝が窮地に追い込まれた。米国の原子力発電所投資で発生した大規模損失により債務超過の危機に置かれた。返済期限の延長ができなかったり債務返済に失敗したりすれば企業財務構造改善作業に入りかねない。東芝の株価は14~15日の2日間に16%以上下がった。核心事業のひとつである半導体部門の売却株式拡大を検討するなど打開策の用意に入った。
日本経済新聞は、東芝が債務超過を避けるために半導体部門の株式売却計画を修正する可能性があると15日に報じた。東芝は一次的に半導体部門を売却して資金を確保するものとみられる。東芝の綱川智社長は14日に株式売却で出資比率が50%以下になることもあり得るとの指摘に対し、「決めたことはないが、全てのことはあり得る。一番価値が出る、一番いい選択肢を柔軟に考える」と明らかにした。東芝としては半分の株式を売っても分けて売却すれば経営権を守ることができる。しかし経営権プレミアムを高く評価する買収希望者がいるならば株式をまるごと渡すこともできるという意味と解釈される。東芝が半導体部門の株式の20%を売却するとしていた当時、金融市場では株式売却価格を2500億~3000億円水準と予想した。この株式を取得するために韓国のSKハイニックスと米国のマイクロンテクノロジー、投資会社のベインキャピタルなどが飛び込んだ。東芝は昨年にもメディカルシステムズの株式の一部だけ売却するとしながら後に方針を変えキヤノンに株式全量を売却している。