【社説】大統領候補は2月の国会で授権能力の検証を受けよ=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.02.05 13:12
2月の臨時国会の幕が上がった。4党体制への政界再編後に開かれる初めての国会だ。憲法裁判所の朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾審判が3月中に結論が出る場合、早期大統領選挙体制に突入することになるため、場合によっては現政権での最後の国会になる可能性も大きい。
こうした状況の中で開かれた2月の国会が抱え込んだ課題はいつになく重大だ。崔順実(チェ・スンシル)ゲートを呼び起こした積弊を解消するための改革立法処理だけでなく、エンジンの音がかすれていく韓国経済に活力を吹き込み庶民経済を活性化するための法案、選挙年齢18歳への引き下げを骨子とする選挙法改正案など案件は山積みだ。どれひとつとしておろそかにすることはできない課題だ。
国会の大統領弾劾で国政運営が厳しい状態で憲法裁判所の弾劾審判を控え保守と進歩陣営の対立が尖鋭化するなど政局の不確実性が大きくなっており、国会にかける期待はいつになく大きい。だが党利党略に巻き込まれた与野党の同床異夢はすでに懸念を生んでいる。