【コラム】金正恩のトランプジレンマ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.03 16:27
崔順実(チェ・スンシル)ゲートと早期大統領選挙が韓国人の関心を独占している間、金正恩(キム・ジョンウン)とトランプ政権が韓半島(朝鮮半島)の緊張を危険な段階に引き上げている。あともう少し引けば切れてしまう弓の弦のように危うい状態だ。金正恩の力(核・ミサイル)自慢と米国の対北朝鮮先制打撃論は、まるで向かい合って走る列車のようだ。
米国大統領選挙の時、金正恩が大陸間弾道ロケットの試験発射準備事業が最終段階に達したと宣言すると、ドナルド・トランプは「そんなことは起きるはずがない(It won’t happen)」と鼻で一蹴した。金正恩が言う大陸間弾道ミサイル(ICBM)は最大射程距離1万2000キロで、ニューヨークやワシントンのような米国東部地域まで打撃を加えることのできるKN-08やKN-14のことだ。金正恩に残されているのはICBMの大気圏再進入技術の確保だ。それも2~3年内に完了するものと予想されている。