【時視各角】「表現の自由」の意味をはき違えていた韓国国会議員(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.01 13:59
「個人的な知的能力はずいぶん高いようだが、その人がいるせいで周囲から笑いが消え、疑心暗鬼を生じ…その人が活発にご本人の『知力』を発動しているせいで、彼の所属する集団全体の知的パフォーマンスが下がってしまうという場合、私はそういう人を『反知性的』とみなすことにしている」(内田樹著『日本の反知性主義』より)
勤勉な一方通行的な知的情熱によって社会の混乱をあおり、そのレベルを落としている社会指導層は意外に多い。ドナルド・トランプ米国大統領のような外国人を除いても、朴槿恵(パク・クネ)・金淇春(キム・ギチュン)・禹柄宇(ウ・ビョンウ)から、最近では表蒼園(ピョ・チャンウォン、共に民主党)議員に至るまで、次々に顔が思い浮かぶ。特に、表議員は旧正月連休の間、深く考えるべき話題を提示した人物だった。個人的にも永遠に悩みが終わりそうにない主題、「表現の自由」に関することだ。
そうそう。話は、最近、表議員主管によって国会議員会館に展示されて撤去された絵、朴大統領の顔を合成したヌード画『汚い睡り』から始まる。この絵は直ちに女性嫌悪・卑下問題に拡大した。表議員は「表現の自由」と言ってかわしていたが、世論の袋叩きに遭って女性に謝った。そのような一方では、米国でも今回の大統領選挙期間中、ドナルド・トランプの裸体オブジェが設置されとして、依然と表現の自由を主張したりもする。