最近韓国映画の代表悪者は「検事」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.25 13:05
腐敗しているか、権力にハマっているか。最近、韓国映画の中で「検事」のキャラクターは二つのうちどちらかだ。公開して6日で観客200万人を突破した映画『ザ・キング』(原題、ハン・ジェリム監督)には自らを世の中の“王様”と考えて政権を牛耳る“政治検事”が登場する。「所信?自尊心や正義、ダサいからそんなものは捨てよう。ただ、権力にくっついてろ」という台詞で代表される部長検事ハン・ガンシク(チョン・ウソン扮)。彼は思うがままに政権を創り出すために設計する人物であり、後輩検事のパク・テス(チョ・インソン扮)につながる悪の年代記の頂点に立っている人物だ。彼らの権力に向かったゆがんだ欲望は想像を絶する。
大韓民国「悪の地獄図」を描いた『アシュラ』(2016、キム・ソンス監督)のキム・チャイン(クァク・ドウォン扮)検事はどうだろうか。彼は、捜査のためには暴力を行使して各種不法を動員する“暴力検事”だ。970万人の観客を呼び込んだ『華麗なるリベンジ』(2016、イ・イルヒョン監督)のウ・ジョンギル(イ・ソンミン扮)次長検事も政治進出のために殺人まで犯す悪者だ。再開発の強制撤去現場で起きた殺人事件を描いた『国選弁護人 ユン・ジンウォン』(2015、キム・ソンジェ監督)で検事ホン・ジェドク(キム・ウィソン扮)は、事件を隠して操作する人物で、この全てが国のためであることだと考える“確信犯”だった。『生き残るための3つの取引』(2010、リュ・スンワン監督)で俳優リュ・スンボムが扮したチュ・ヤンという人物も“スポンサー検事”の典型を描いている。昨年に公開したドキュメンタリー映画『自白』(原題、チェ・スンホ監督)にも検事が登場する。2年前、最高裁判所で無罪判決を言い渡された「ソウル市公務員スパイ事件」を暴いたこの作品は、スパイ容疑者のユ・ウソン氏を国家保安法の疑惑などで起訴した検事にマイクを当てて批判の水位を高めた。