韓経:【コラム】ユニクロのライバルはグーグル
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.23 14:36
ファーストリテイリング(ユニクロの親会社)の柳井正会長は日経ビジネスとのインタビューで、ユニクロの最も強力なライバルとしてアパレル会社ではなく、グーグルとアマゾンを挙げた。柳井会長は「衣服は情報」とし、「アマゾンとグーグルはアパレル業界の次のプレーヤーになるだろう」とした。全世界における消費者の嗜好や購買パターンなどの情報を収集して人工知能(AI)がこれを分析・活用すれば十分に脅威になり得るということだ。2015年に160億ドル(1兆8000億円)水準だったアマゾンのアパレル関連売り上げは今年、米国の大型百貨店「メイシーズ」を追い抜き、2020年には520億ドルに達するものと予想されている。
◆崩れつつある境界
アパレルに限られたことだろうか。各領域で「境界」が崩れつつある。生産者と消費者、メーカーと流通会社、オンラインとオフラインの境界が崩れ、AIの発達によって人間と機械の領域をも重なっている。グローバルコンサルティング会社のデロイトトーマツコンサルティングは『境界の終末』(原題)でこのような境界の侵食によって新しい価値創出の可能性と躍動性が大きくなっていると分析した。