【コラム】火に油を注ぐ韓国の国家安保室長(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.13 17:33
青瓦台(チョンワデ、大統領府)金寛鎮(キム・クァンジン)国家安保室長の非戦略的かつ自分勝手なワシントンでの発言に驚きを禁じ得ない。その大統領にその安保室長と嘆ぜざるを得ない。金寛鎮室長は9日、トランプ新政府で安全保障を担当するマイケル・フリン大統領補佐官と会談し、韓国と米国は中国の反対を考慮せずに高高度ミサイル防衛体系(THAAD)を配備すると公開的に明らかにした。10日には韓国特派員との記者会見で「THAADは自主権問題なので中国の反対には関係がない」と意欲的に話した。
韓国外交は、米国および中国とはTHAADやミサイル防衛(MD)体系の配備問題で、日本とは慰安婦合意の履行問題で周辺3強からの十字砲火を浴びている。金寛鎮室長は出口を見つけている3強外交に大きい打撃を与えた。THAADが自主権問題であるのは事実だが、自主権問題の全部ではない。そのように公開的に中国を無視し、米国だけと安保の道を模索しようとするのは韓国に切実に必要な全体的安保の概念に逆行することだ。韓国の安保が米国に依存しているのは事実だが、中国も韓国の全体的な安保に無視できない存在だ。