韓国製バッテリー搭載の電気自動車だけ差別する中国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.02 09:28
LG化学とサムスンSDIなど韓国のバッテリーメーカーの中国市場攻略は今年も厳しいものと予想される。自動車業界によると、中国政府は昨年12月29日午前にLG化学とサムスンSDIのバッテリーを搭載した中国の電気自動車5モデルを補助金対象に上げたが、半日でこれを撤回したという。
補助金対象から撤回された5モデルに搭載された電気自動車用バッテリーはすべて韓国企業の製品だ。東風自動車の4トン電気トラックと上海GMの「キャデラック」ハイブリッド乗用車、上海自動車の「栄威」ハイブリッド自動車2モデルの4モデルはLG化学のバッテリーを、陝西自動車の6トン電気トラックはサムスンSDIのバッテリーを装備する。
中国政府の今回の措置は韓国の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定に対する経済報復措置の一環と分析される。中国政府が当初補助金対象に上げた電気自動車は95社498モデルに達したが、韓国製バッテリーを搭載した5モデルだけ除外されたためだ。また、最終補助金対象に上がった493モデルのうち50モデル余りは電気自動車用バッテリー規範認証対象メーカーでない企業で作ったバッテリーを搭載したもので、これまで業界で知らされた「韓国製品が電気自動車バッテリー規範認証対象メーカーになれなかったため」という論理も苦しい。