【社説】国民の怒りに火をつけた朴大統領の新年懇談会
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.02 09:25
朴槿恵(パク・クネ)大統領の1日の青瓦台(チョンワデ、大統領府)出入り記者団との懇談会は依然として民心とかけ離れている大統領の現実認識を表した。任期を最後まで満たしたいという意地を見せた。弾劾案の可決後に落ち着いていく雰囲気だった国民の怒りに新年早々から油を注ぐものだった。
弾劾案の可決で職務が停止した大統領がわずか23日後に公開日程を持った点から不適切だった。さらに懸念されるのは朴大統領が懇談会で見せた状況認識だ。誠意のある反省どころか、すべての疑惑に弁解、または知らないふりで一貫した。私人の崔順実(チェ・スンシル)と一体となって国政を壟断した疑惑について「崔と共謀したり黙過したりしたことは少しもない」と否認した。サムスン合併支援疑惑については「完全に作り上げたものだ」とし、特検を露骨に非難した。当時の文亨杓(ムン・ヒョンピョ)保健福祉部長官と安鍾範(アン・ジョンボム)青瓦台経済首席秘書官が「青瓦台の指示でしたこと」と証言したにもかかわらず無条件に違うとしらを切ったのだ。文化芸術界ブラックリストにも「知らない」とし、チャ・ウンテク氏の人事介入疑惑には「誰と親しいので誰を許さなければいけないと言ったことはない」と否認した。しかしこれを後押しする具体的な証拠や状況は提示しなかった。