【社説】生命を脅かす機内乱暴騒ぎ、テロ水準で対応するべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.23 10:22
ベトナム・ハノイを出発して仁川(インチョン)へ向かっていた大韓航空KE480便で30代の韓国人乗客Lが酒に酔った状態で、2時間もの間、隣の乗客や女性乗務員3人、出張中だった整備士にまで手を挙げる事件が発生した。機内の暴力事件は周りの乗客を不安にするばかりか、空の安全まで脅かす重犯罪だ。
空の乗客が増えるにつれこのような危険要因も増加しているが、関連法規はこれに追いついていない。韓国の現行航空保安法上、乗客の暴力事件に対しては1000万ウォン(約98万円)以下の罰金を課すことができるだけだ。機長や乗務員の業務を危計または威力で妨害しても5年以下の懲役や5000万ウォン以下の罰金だけが可能だ。機内の安全を脅かす乗務員業務の妨害容疑を重大な犯罪として扱い、最大20年の懲役刑と25万ドルの罰金刑に処している米国とは比較もできない。韓国の処罰がちょっとした戒め程度なので法を軽視する人が現れるのではないか。