韓国検察「千鏡子の美人図は本物」 フランス鑑定団の結論覆す
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.20 08:38
25年間、贋作論争が続いていた画家の故・千鏡子(チョン・ギョンジャ)氏の美人図が本物であるとする検察の結論が出された。1991年千氏が「自分が産んだ子供を見違えるはずがない」として、美人図を贋作と見なして始まった一連の攻防はこれで一段落した。この過程で贋作を手掛けたという人物(クォン・チュンシク氏)まで登場したが、検察の最終判断は違った。特に、遺族の要請でフランスから来たルミエール鑑定団の結果も退けられた。ルミエール鑑定団はことし10月、「真作である可能性は0.00002%」という報告書を作成した。
検察が真作と結論付けた根拠は3、4カ所に要約されるが、贋作者を自任しているクォン・チュンシク氏の陳述も根拠となった。クォン氏は検察で「私には到底まねることのできない作品水準」としながら前の主張を覆した。検察が美人図を見せると、実際の作品を初めて見たクォン氏はこのような反応を示したという。ソウル中央地検刑事6部(部長ペ・ヨンウォン)は19日、「美人図の▲所蔵履歴調査▼専門機関による科学鑑定▼専門家による見識鑑定▼贋作者を自任しているクォン氏に対する調査内容--を総合した結果、美人図は真作」との捜査結果を発表した。