【コラム】ホモ・エコノミクス朴槿恵(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.02 15:57
ホモ・エコノミクス(homo economicus=経済的人間)。経済学が理論的土台としている典型的な人間像だ。情緒や感情に振り回されず、もっぱら物質を限りなく欲望する。欲望を満たす資源は限られているため、自分の利益を最大化する方を選択して行動する。それが経済学が前提としている経済主体の合理性だ。
退陣の時期や一線からの後退を明らかにせず国会にボールを渡した朴槿恵(パク・クネ)大統領の3回目の国民向け談話の後、政界はさらに混乱している。「選挙の女王」と呼ばれる大統領の動物的な政治感覚が発揮されたのか。「神の一手」という親朴派の自評から「狡さの極致」という野党の非難までが一斉に出てきた。