【社説】野党、直ちに交渉…朴大統領、「4月下野」宣言を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.02 09:48
与党「セヌリ党」が昨日、「来年4月末の朴大統領退陣、6月末の早期大統領選挙」という日程を党論に採択した。だが、野党「共に民主党」は大統領任期短縮協議に応じず、予定通り弾劾手順を踏むことを決めた。これに先立ち、民主党の秋美愛(チュ・ミエ)代表はセヌリ党の金武星(キム・ムソン)前代表に対して「4月下野」を拒んで「1月末の辞任」を主張した。文在寅(ムン・ジェイン)民主党前代表は「退陣日程は決して交渉対象にはなりえない」とした秋代表の立場を援護した。朴大統領が前日に進退問題を国会の決定に委ねるとして注文した与野党協議は野党の拒否で道を失うことになった。
「4月の退陣・6月の大統領選挙」は与野党の重鎮が提示した後、政界で意見が集約された日程だ。野党の主張通りに弾劾訴追が行われ、憲法裁判所がこれを認容してもだいたいその時点になる可能性が高い。その上、議席が過半数にも満たない民主党だけでは弾劾案の発議さえできない。国民の党が発議に同調したとしても、弾劾案の表決を2日にしようが9日にしようが、セヌリ党非朴系がこれに賛成しない限りは野党圏の単独可決は不可能だ。大統領の弾劾が国会または憲法裁判所で通過しなかった場合、結果的に大統領に免罪符を与えることになり、国政混乱だけをあおる。これは自殺行為に等しい。それでも野党は交渉は無視したまま無計画的な弾劾を叫んでいる。なんとも納得し難い態度だ。