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韓経:【コラム】韓国人はなぜトランプ氏を嫌ったのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.29 11:32
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政治的正答(PC=political correctness)と婉曲語法(euphemism)は違う。婉曲語法は柔らかく遠まわしに言うことであり、左翼的世界観またはそれを表現する言語文法のPCとは完全に違う。「清掃夫」の代わりに「環境美化員」と言うのは婉曲語法だ。外国人を非市民権者だと呼んだり、不法移民者を書類不備者と呼ぶのはいわゆる「正答」だ。そうだ。左翼的正答だ。

ここには強い男女平等、強い民族多様性、強い相対主義的思考が前提となる。もちろん強い科学相対主義、すなわち構成主義科学観も含まれる。韓国哨戒艦「天安」を今でもねつ造と主張する人たちがそうだ。この人たちは科学の科学性自体を否定する。科学を一種の叙事文学と考えるため、いかなる主張をするのもやり方しだいということだ。したがってこの人たちの話を真剣に考える必要はない。PCは左翼の「許された言語」だ。普遍の価値と原則、理念を否定し、すべてのものを相対主義というあいまい性の中に向かわせる知的不誠実性を我々は左翼的言語と呼ぶ。

 
人種と宗教、文化には優劣がなくて、文明の進歩というものは帝国主義的な概念にすぎないというのが、いわゆる強い文化相対主義だ。韓国の教室でもそのように教える。環境主義の左派は相対主義グループではないが、ここに含まれる。一切の開発を否定して人間の活動を最小に減らしてこそ環境問題が解決すると考える極端環境論だ。環境主義の左派は無神論時代の現代人に一種の宗教代替物として機能する。

マーガレット・ミードをはじめとする人類学陣営は第2次世界大戦前にすでに文明の進歩を否定する相対主義的世界観を作り出した。もちろんミードのサモア島研究は偽りの証言に基づいた虚構という反論も少なくない。しかし1960年代になった時は皮肉にも、資本主義がもたらす絶対的な豊かさの中で相対主義が西欧思想界を席巻するにいたった。欧州新左派の登場はその結果にすぎない。同性愛と同性結婚を多様性という名で正当化したり、多様な民主主義という名のもとで毛沢東の文化革命を容認したり、文化はそれぞれ異なるというスローガンのもと抑圧的な社会や暴力を容認することなどもその結果だ。北朝鮮を内在的な観点で見るべきだという気の抜けた主張も相対主義陣営の保護膜に頼っている。トランプ氏に対する韓国人の理由のない反発心がアジアで最も大きかったのは、それだけ韓国社会が左傾化したという証左でもある。

我々は今でもトーマス・クーンを筆頭にファイヤアーベント、クワインをはじめとする一端の米国科学者、そして欧州ではミシェル・フーコー、ジャック・デリダなどのポストモダン的な左翼攻勢に包囲されている。この人たちは普遍的制度としての自由民主主義と市場経済体制を崩すのに全身を投じている。文化人類学から始まった相対主義的転換が社会学歴史学を経て、さらに自然科学にいたるまで、その領域を広げてきたのが21世紀の知的風土だ。

自由市場論と共同体主義の間の論争は体制論争の核心だ。競争を核心原理とするグローバル化された自由市場こそ人類の幸せを増進させる唯一の体制というハイエクやフリードマン、タロックなどの普遍論的主張は、サンデルやマッキンタイアなど共同体主義者から二極化の主犯、貧富の差をもたらすという、終わりのない馬鹿者たちの攻勢に耐えなければならない。共同体主義的な主張は天動説がそうであったように簡単であるため大衆にはよく受け入れられる。韓国で最近人気があったアラン・ド・ボトンなどもそのような伝導師だ。イスラムを意識してメリークリスマスを言えないとか、多様性のために大学入学定員を少数民族に特別配分することなどに強く反対するのがトランプ氏だった。

そのために彼はメディアをはじめとするリベラル(左翼)教養階級の集団反発を招いた。トランプ氏を強い自由主義だと見ることはできない。自由主義の綱領は減税と小さな政府だけでなく、普遍的自由民主主義をその本質とする。トランプ氏は自由主義の多くの基準をほとんどの満たすが、右翼ポピュリズム的傾向も強く表している。

チョン・ギュジェ主筆

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